将来が不安で、夜眠れない
寝ようとすると、不安が始まる。
仕事のこと。お金のこと。
親が老いていくこと。自分が一人で生きていけるのかということ。
病気になったらどうしよう、貯金が足りるかな、
パートナーは見つかるのかな、子どもはどうしよう、
全部が、輪郭のないまま、一気に押し寄せる。
でも、本当のところ、
どれが一番不安なのか、自分でもわからない。
全部が混ざり合って、ひとつの大きな黒い雲になっている。
最初に、ひとつだけ伝えたいことがあります。
「漠然とした不安」は、不安の中で最も対処しにくい種類です。
こういう夜に、思い出してほしい精霊がいます。
水の精霊マリナ。「深海の知恵」の精霊です。
マリナは知的で思慮深い精霊。
海の底のように静かで、計り知れない深さを持つ存在で、
水面の波ではなく、海の底にあるものを見ようとします。
「表面に惑わされないで」「本当に知りたいことは何?」と、
核心を突く問いかけをする精霊です。
精霊タロットには「魂の天気」という独自の概念があります。
心の状態を天気で表すと、
今のあなたは「夜の星空」にいます。
表面は静かだけれど、頭の奥で、星が忙しく光っている状態。
本当に必要なのは、星のひとつひとつに、名前をつけてあげること。
名前をつけると、星は静かになります。
マリナが伝えるのは、こういうことです。
「海の底に行くには、波を整えるしかない。
波が荒れたまま潜ろうとすると、迷う。
今夜は、まず、波を整える夜」
マリナの問いかけは、
心理学の不安研究ともきれいに重なります。
研究では、輪郭のある具体的な不安より、
ぼんやりとした包括的な不安の方が、
睡眠の質を著しく下げることが報告されています。
具体的な問題は、対処を考えられる。
でも、漠然とした不安は、対処の手がかりが見つからないまま、
頭の中で永遠に浮遊し続けます。
つまり、いまの不安を解消する第一歩は、
不安そのものを消すことではなく、
不安に「具体的な輪郭」をつけること。
これだけで、夜の質が大きく変わります。
そしてもうひとつ。
将来不安が強い人ほど、
「自分は将来を完全にコントロールしないといけない」と
思いがちです。
でも、人生にはコントロールできないことが、多すぎる。
コントロールできないものを、
コントロールしようとすればするほど、人は疲弊します。
ここから、いちばん大事な話を書きます。
今夜、紙とペンを持ってきてください。
そして、頭の中の不安をひとつずつ書き出して、
4つの箱に振り分けてみてください。
ひとつ目の箱: 「いま、すぐ手を打てること」
(例: 健康診断を予約する、家計簿アプリを入れる、貯金口座を開く)
ふたつ目の箱: 「半年〜1年で手を打てること」
(例: 仕事のスキルを増やす、転職活動を始める、副業を試す)
みっつ目の箱: 「いま、手を打てないこと」
(例: 親の老化、社会情勢、未来の伴侶)
よっつ目の箱: 「そもそも起きるかわからないこと」
(例: 病気、災害、企業の倒産)
書き終えたとき、気づくはずです。
頭の中の不安の半分以上は、3つ目と4つ目の箱に入っている。
つまり、いま手を打てないこと、
そもそも起きるかわからないことで、
あなたは毎晩、頭をフル稼働させている。
これは、認知行動療法で「制御不能な不安への過剰関与」と呼ばれる現象で、
研究では、これに気づくだけで不安水準が30%下がることが
示されています。
具体的に、ひとつだけ提案させてください。
1つ目の箱に書いた「いま手を打てること」のうち、
いちばん小さいものを、一つだけ、明日やってみる。
小さくていい。
家計簿アプリをダウンロードする。
転職サイトに登録だけする。
健康診断の予約電話をする。
「不安に、具体的な行動で応える」経験を、
1個積むだけで、漠然さが目に見えて減ります。
それから、もうひとつ大事な視点を。
未来の自分を信じる、というのは、
予測が当たるかどうかではなく、
何が起きても、その時の自分が対処すると、信じておくこと。
今夜のあなたが、未来のあなたを心配しすぎると、
未来のあなたから「見くびらないで」と言われます。
スマホを別の部屋に置いて、
湯船にゆっくり入って、
「今夜は、ここで考えるのを終わりにする」と決めてください。
明日のあなたが、明日の不安と向き合います。
今夜のあなたは、今夜の体を守る役だけ、引き受けてください。
最後に、マリナの言葉を借りて。
「深い海の底には、静けさと真実がある。
あなたが本当に知りたいことの答えは、
もうあなたの中にある」
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