精霊タロット ソラ

自己犠牲の優しさに、自分が消えていく

精霊:テラ概念:精霊の痕跡

「人のために」が、もう、しんどい。

口では「全然大丈夫だよ」と笑って、
頼まれたら断れず、
誰かが困っていれば自分の予定を後回しにする。
気づいたら、自分のごはんはコンビニで5分。
気づいたら、自分の趣味の時間が、半年なくなっている。

それを「優しい人」と褒められるたびに、
胸の奥で、小さく何かが軋む音がする。
「私、本当はもう、限界かもしれない」
口には出せない、その声に、心当たりはありませんか。

最初に大事なことを書きます。
自己犠牲は、優しさの最終形ではありません。


こういう夜に、思い出してほしい精霊がいます。

地の精霊テラ。「大地の母」の精霊です。

テラはどっしりとした母のような精霊。
36柱の中で最も安定感があり、何があっても動じない。
自分の足元に、ちゃんと根を張ることを、
誰よりも大切にしている存在です。
「大丈夫、ここにいるよ」「足元を見て、ちゃんと立ってるよ」
——そう、無条件の安心感を与えてくれます。

精霊タロットには「精霊の痕跡」という独自の概念があります。
過去に「自分が頼んだら、誰かを困らせてしまう」経験をした人や、
「自分の気持ちを言ったら、嫌われた」経験をした人は、
地の座に「ひび割れた大地」の痕跡を持つことがあります。

この痕跡を持つ人は、無意識に、
「人の役に立っている自分」だけを、安全な居場所にしてしまう。
そうすることで、見捨てられる怖さから自分を守っている。

これは、性格の問題ではありません。
過去のあなたが、生き延びるために編み出した戦略です。
だから、自分を責めないでください。
ただ、その戦略を、いつまで使い続けるかは、選べます。

テラが伝えるのは、こういうことです。

「あなたが、自分の足元の土を耕さなかったら、
あなた自身に、誰が水をあげるのですか」


テラの問いかけは、
心理学の「共感疲労(compassion fatigue)」の研究ともきれいに重なります。

自分の容量を超えて与え続けることは、
ケアする側の人にうつ症状を引き起こす最大の要因
されています。

つまり、優しすぎる人ほど、
気づかないうちに、自分の心を削ってしまっている

そしてもうひとつ。
研究では、自己犠牲的な関係の中で、
与える側が想定する「相手の困りごと」と、
受け取る側の実際の困りごとには、ズレがある
ことが
繰り返し示されています。

つまり、あなたが必死で支えている重さの一部は、
相手が頼んでいない重さかもしれない。

それから、もうひとつ。
ずっと与え続けると、相手は「与えられるのが当たり前」になります。
これはあなたが優しいから起きるのではなく、
人間関係の力学として、自然にそうなるということ。

だから、いまの不公平感は、相手のせいでも、あなたのせいでもなく、
長く続いた一方通行の構造そのものの問題です。


今夜、ひとつだけ自分に問いを置いてください。

「私が3日間、誰の役にも立たなかったとして、
私の価値はゼロになりますか?」

本当はゼロにならない。
ただ、長く尽くし続けてきた人ほど、
役に立たない自分の価値が、見えなくなっているだけ。

具体的にひとつだけ、提案します。
今週、誰かのお願いをひとつだけ断る練習をしてみてください。

小さなことでいい。
飲み会のお誘い、ちょっとした頼まれごと、
LINEの即返信。

断る理由を長く説明しなくていいです。
ごめん、今週は無理」だけで、十分。

これを言うと、世界は壊れません。
もし壊れるとしたら、それは、相手があなたの優しさだけを
利用していた関係だった、というサインです。


「いい人」をやめると、誰かは離れていきます。
でも、離れずにそばに残ってくれた人が、
本当のあなたの仲間です。

自己犠牲ではなく、誠実さで、関係を選び直してください。


最後に、テラの言葉を借りて。

「大地はいつでもあなたを支えている。
不安なときは、裸足で地面に立ってみて。
あなたは、ちゃんと支えられているよ」

ひび割れた大地は、水を与えれば、ちゃんと癒えます。
まずは、自分に水をあげてください。


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